特製の(かめ)で熟成させます。
「古久」の定める貯蔵容器規定

一、組合仕様による特製陶製の甕(かめ)を使用すること


オリジナル貯蔵用壷の写真

オリジナル貯蔵用壷


陶製甕の優れた熟成効用を活用。

私たちがこだわったのは、あくまでも本格焼酎の原点でした。

本格焼酎には500年の歴史があり、もともと貯蔵には甕を使っていました。

それと同時に、私たちが着目したのは陶製の甕の持つ遠赤外線効果とわずかな通気性が、中の焼酎を外気と呼吸させ、ゆっくりと熟成させていく点です。

長い年月がかかりますが5年以上経過すると、当初の粗かった原酒の角が取れ、まろやかで芳醇な味わいへと変化していきます。

旨味が増した分、アルコール度数と量がいくらか減少しますが、この現象を私たちは、"山ん神様の悪さ"と呼んでいます。


(かめ)は、組合仕様のオリジナルです。

■容量は、30リットル。

甕のカタチや大きさ、甕の口のカタチと大きさについて幾つも試作品作り、検討を重ね、試行錯誤を繰り返してようやく今の容量30リットルのカタチが、貯蔵には最適だとの結論に達しました。

■栓は、桜材。

数種類の栓を作り、実際に甕に数ヶ月間貯蔵するテストを繰り返して、会員全員できき酒をした結果、桜材が最も適しているとの確証を得ました。

ただ、桜材は量が少なく、中々手に入りにくい木材ですので1年前から手配をし、確保するように努めています。


付属品も地元の産品を活用。

◆竹柄杓

甕から焼酎を汲み出す際に使用する柄杓は、熟成貯蔵庫一帯で獲れる真竹(またけ)を八女市の竹職人が1本1本手作りしたものです。

竹柄杓の写真

◆封紙・ラベル

栓を覆っている封紙や銘柄名の入ったラベルは、八女市の手漉き和紙です。

封紙・ラベルの写真

◆木枠

甕を入れる木枠は、福岡県南部一帯で獲れる桧(ひのき)材で作っています。

木枠の写真